令和2年度「家庭の日」作品コンクール 最優秀賞(1・2年の部)

おうちでたいむすりっぷ

玉川村立須釜小学校 1年 石森 悠慎

 一九四五ねんのようすをゆうちゅうぶでみました。げんばくはひとをふきとばし、ひふがとけて、 ひとびとはあかくぞんびみたいになっていました。げんばくがおとされたあとには、きのこぐもがそらにひろがって、 くろいあめがふってきました。くろいあめでびょうきになってしまうと、おとうさんにおしえてもらいました。 ぼくはえいぞうをみて、とてもかなしくてこわいきもちになりました。ぼくはせんそうのことをしりたいとおもいました。
 八月十五日はにほんがせんそうでまけた日でした。てれびではかねをならし、せんそうでなくなったひとびとにおいのりをしていました。ゆうがたにおとうさんが、
「たいむすりっぷするぞ。」
といいました。ぼくはなにがなんだかわかりませんでした。おとうさんが、
「ううー。」
とおおきなこえでいいました。すると、いつのまにかでんきがくらくなっていました。三さいのおとうとはおどろいて うごけなくなってしまいました。おかあさんが、
「きょうのごはんはかぼちゃとぞうすいとかんぱんですよ。」
といいました。おとうさんが、
「七十五ねんまえにたいむすりっぷかんりょうです。」
といいました。ぼくたちかぞく四にんで、せんそうのごはんをたべることにしました。
 ぞうすいをみて、ぼくはただのすうぷかとおもいました。ぼくはおいしいかな、おいしくないのかなとどきどきしながら、
「いただきます。」
といって、ぞうすいをひとくちたべました。おこめがほんのちょっとはいっていました。あじはとてもうすくて、 おいしくありませんでした。すると、おかあさんが、
「おこめが十つぶしかはいっていないときもあるんだよ。」
とおしえてくれました。かんぱんはなんにもあじがしませんでした。おとうとは、かんぱんをおいしそうにたべていましたが、 おいしくないのによくたべるなぁとおもいました。ぼくはもうむりでした。
 おとうとのゆうごはんは、いまのじだいのごはんがよういされていました。たまごやきもおにぎりもありました。 それをみて、ぼくもたべたいとおねがいしました。でもおとうさんは、
「せんそうのしょくじをしよう。」
といってきいてくれません。
「ぼくはいつものごはんがほしいよ。せんそうのひ とはかわいそう。なんでせんそうははじまったの。」
とないていうと、おとうさんが、
「これからもべんきょうしていこうね。」
といい、しょんぼりしていると、
「ゆうしん、おいで。」
と、おかあさんがだいどころからよびました。たいむすりっぷはおしまい。たまごやきとおにぎりがよういされていました。うちゅういちおいしいごはんでした。