平成30年度「家庭の日」作品コンクール 最優秀賞（3・4年の部）

　「ハッピーバースデーイトゥーユー」

　今日はお父さんのたん生日です。わたしのお家ではたん生日の時は家族そろってごはんを食べ、その後ロウソクの火を消してみんなでケーキを食べます。だから今日も朝から夜のたん生会に向けてじゅんびが始まりました。わたしは午前中は合唱の練習があったので、午後からお手伝いをしました。

　「由衣、お肉をいためてくれる？」

　とお母さんが言ったので、わたしはキッチンへ行っておいしくなあれ、おいしくなあれと心をこめてお肉をいためはじめました。するとお母さんが、

　「前にお母さんが読んだ本にね、たん生いわいはこの世に生まれてくれてありがとうって意味がある感しゃ祭なんだって。そして、たん生日はうんでくれたお母さんに対して感しゃする日でもあるって書いてあったの。だから

　今日の夜、たん生日の歌を歌う時はお父さんありがとうっていう気持ちもこめて歌おうね。」

　と言いました。

　「そうなんだあ。じゃあ今日は、お父さんおめでとうプラスありがとうの日なんだね。あっ、ばあばにもありがとうの日だ。」

　と言うと、お母さんはほほえんで、

　「そうだね。」

　と言いました。

　妹たちはお父さんにわたすメッセージカードを一生けん命書いています。一番下の妹は、まだ一才なので字は書けないけど、グルグルをたくさん書いていました。そのすがたがとってもかわいかったです。

　夜になって夕はんの時間になりました。テーブルにはごちそうがならんでいて、今日は特別にジュースもあります。みんなで、

　「お父さん、おめでとう。」

　とかんぱいをして食べはじめました。お父さんもみんなも、

　「おいしいね。」

　と言ってくれたので、わたしはうれしくなりました。それからケーキをはこんでハッピーバースデーの歌を歌いました。もちろんありがとうの気持ちをこめて。お父さんにみんなでメッセージカードをプレゼントすると、

　「ありがとう。お父さんの宝物だよ。」

　と言って、お父さんはとってもうれしそうな顔で読み始めました。そんなお父さんを見ていると、すごくやさしいえ顔をしていたから、わたしや家族までえ顔になってしまいました。

　わたしはたん生日が大好きです。ごちそうやケーキが食べられるのはもちろん、おめでとうやありがとう、おいしいねやうれしいという温かい言葉がたくさんあふれるからです。そしてみんながニコニコえ顔になるからです。これからもずっと家族そろっておいわいできるといいなと思います。