「家庭の日」作品コンクール 最優秀賞(中学生の部)
「家庭の日」
郡山ザベリオ学園中学校 三年 佐藤 優
我が家は、両親と私と弟の四人家族です。手前味噌になりますが、仲の良い家族だと思います。
しかし、さすがに小学生の頃のように、家族とお風呂に入ることもありませんし、“だっこ”なんてありえません。今思うと、お風呂では、父や母、弟とも自然とたくさんことを話していたなあ、と思います。湯船につかると距離も縮まり、スキンシップもとれていたような。私は、両親のことを大好きですし、弟のことも大変可愛く思っています。でもやっぱり、照れくさいのです。
我が家は、父の帰りを待つと少々遅めではありますが、ほぼ毎日、夕飯は四人揃って食卓を囲みます。みんな揃って食べると、会話も弾みます。
朝食も、と言いたいところですが、朝は何かと気ぜわしくそうはいきません。いつも、代わる代わる自分の支度の合間に、“かきこむ”といった感じです。
そういう毎日の中で、私が密かに楽しみにしていることがあります。それは、日曜日の朝食です。いつも、というわけにはいきませんが、予定のない日曜日の朝、四人で朝食をとります。我が家における“家庭の日”は、まさしく、この朝食タイムといえると思います。
私の住んでいる地域では、毎週日曜日の朝六時より“朝市”が行われます。地元の農家の方々が、無農薬で丹精込めて育てられた朝どりのお野菜が並びます。また、それらを使った自家製の福神漬けなどの漬物、まんじゅう、ジャム、ジュースなども並ぶのです。
朝市に間に合うように早起きし、四人でのんびり歩いて行きます。母が一週間分の野菜を買い揃えていく間、いろんな野菜を見て回り、面白いトマトを見つけたり、漬物やリンゴを味見したりして楽しみます。何より、朝早い時間の空気はとてもおいしく、それだけでも気分がいいのです。
自宅に戻ってからは、母が朝食の準備をしている間、皆で思い思いの時間を過ごします。三人でバドミントンをしたり、自転車に乗ったり。
たまに母の手伝いもします。ふきの皮を一緒にむいたり、あんぽ柿の季節ならあんぽ柿の皮をむいたり。
朝食の時間になると、いつもより豊富な色どりの野菜たちが食卓を華やかに彩ってくれます。夏であれば、朝から、とうもろこしのゆでたものや、おいしいトマト、みょうがとなすの味噌汁もおいしいです。秋には、大鍋でいも煮。季節感たっぷりの、しかも採りたてのおいしいお野菜。そして、今日は日曜日、お休みだ。という最高の気分も手伝って、とても美味しい時間が流れます。もちろん、会話も弾み、父ともいろんな話も出来るのです。
このように朝を過ごした日は、何となく気分良く一日過ごせる気がします。毎週とはいきませんが、月に一回くらい、“家庭の日”なる日を過ごしたいものです。
人間の最大の楽しみである“食”を通じて、家庭全員が集い食卓を囲む。季節の恵みを、おいしい朝の空気の中で。日頃は話せないことも自然と話せてしまうから不思議です。
今後は、この“家庭の日”なる、日曜日の朝食タイムの回数が増えるよう、私自身も休日の早起きを心がけたいと思います。









