青少年育成県民会議 事業案内

第31回少年の主張 福島県大会 優秀賞


何気ない一言で


福島市立福島第一中学校 佐川 慧


最近、よくこんな言葉を耳にしませんか?

ウザい 馬鹿 死ね 消えろ ‥‥

こういう言葉を聞いて、皆さんはどんな気分になりますか?

たとえ自分が言われている訳ではなくても、気分のいいものではありませんよね?

私にもこんな経験があります。

ある日の授業前のことでした。忘れ物をして、急いで教室に戻る途中でした。廊下の角を曲がったところで、人とぶつかりそうになりました。

「あっ、ゴメンね。」と言おうとしたその時、

「ウザい、消えろ。」と、いう言葉が聞こえてきました。

(えっ‥‥?今の言葉、私に言ったの‥?)せっかく謝ろうとしたのに‥‥。「ゴメンね。」という言葉を、その瞬間、私は飲み込んでしまいました。

多分その時、言った人は何にも感じなかったでしょう。しかし、私の中には、その言葉が、いつまでもいつまでも残っていました。

そのくらいでなんで傷つくの?なんて思った方もいるかもしれません。でも私は、それまでにそんな事を言われたことがなく、悲しいという気持ちと共に、なんでそんな事を言われなければならなかったのか、という悔しさもありました。

「ウザい、消えろ。」たった六文字の言葉です。でも、その六文字が、どんな意味を持つか、私にその六文字の言葉を投げつけたあなた、考えたことがありますか?もし、私が今、あなたにその言葉を投げかけたとしたら、あなたは悲しくはありませんか?でも安心してください。私は、決してそんな事は言いません。人を悲しい気持ちにさせるような事を、私は絶対にしたくないからです。

私には、Aさんという友達がいます。ある時、数人の友達と遊びに行く約束をしました。みんなは自転車で‥‥ということになったのですが、私は視力が弱く、自転車に乗ることが得意ではありません。その時、Aさんが「私は歩いていくけど、慧ちゃん一緒に歩いていく?」と、聞いてきました。Aさんは、私が目が悪いことを知っていて、何気なく私を気遣ってくれたのです。私の家よりも、Aさんの家の方が目的地まで遠いのに‥‥。そのさり気ない優しい言葉に、私は今でも感謝しています。

私の家では、毎日家族そろって朝食や夕食をとります。私の父は、ご飯をよそってもらうと必ず「ありがとう。」と言います。また、「これ、おいしいね。」と母に優しい言葉をかけています。ほんのささいな何気ない言葉ですが、聞いている私も、とても幸せな気持ちになります。

他にも、「頑張れ!」「すごいね!」「やったじゃん!」「ドンマイ!」など、日常の中で何気なく使われる言葉には人を幸せにする大きな力があります。

言葉は、沢山の人を笑顔にすることが出来ます。しかし、間違った言葉を使えば、人を深く傷つけてしまうこともあります。

一度発してしまった言葉は、言い直すことは出来ても、それ自体を取り消すことは出来ません。みなさん、今、何気なく使っている自分の言葉に、責任を持つことができますか?私達一人ひとりが気をつければ、言葉ひとつで傷つく人は減り、言葉ひとつで幸せになる人が増えるのです。だから私は、日常生活の中での何気ない会話、とっさに出てくる言葉に責任をもって優しい言葉を心から言える人になりたいです。