第31回少年の主張 福島県大会 最優秀賞
本当の自立
いわき市立植田東中学校三年 園部 日向子
「親に友達の話?あり得ない。親と口ききたくない。」学校の出来事を毎日親に話す私にとって、衝撃的な言葉でした。
「えっ、何で?話さなきゃ分からないじゃない。」という私に「でもさ、親って子供が分かっている事を、何度も何度も言うからイライラすんだよね。」彼らの言い分も分かります。が、図書委員長の私が仕事を頼んでも
「あーはい。分かりました。」と口だけで、皆なかなか行動に移してはくれません。だから私も同じ事を何度も言ってしまうのです。
このように、私達中学生の中には分かっているつもりで本当は分かっていない未熟な自分がいます。これを成長させるためにはまず、親の言葉を聞き、自分の狭い視野を広げるべきです。
視野を広げ、多面的な見方をする事で問題の原因をつきとめ、悩みをジャンプ台に私達は大きく成長できるのです。
ところが、親や大人を拒絶し続ければ道しるべが無いため先に進まず同じところで足踏みする事になるでしょう。
また、私の兄など駅まで徒歩十五分の距離を毎日父の車で送ってもらっています。自分でできる事を人任せにすれば、いつの間にか肩代わりしてもらって当然という甘えがでます。
このような親に対する甘えと拒絶は一見正反対に見えて根は一つだと私は思います。共通点は「子供の世界への引きこもり。」です。
大人に何も知らせず、大人から何も知ろうともしない。 いつまでも楽な子供という立場に居続けて甘えと拒絶を行ったり来たりする。
では、本当に自立した大人になるためにはどうすれば良いのでしょうか。
修学旅行前、京都にバッグを送るため宅急便の申込用紙を書いた時の事です。
「先生、僕のお父さんの名前を教えて下さい。」と聞く人が結構いました。私が「何で毎日一緒にいてお父さんの名前も知らないの?」と睨むと、「だって、家ではお父さんてしか呼ばないだろ。お前んち、親を名前で呼ぶのかよ。」と逆に言われ考え込んでしまいました。
日本人は一番年下の子供を基準に家族の呼び名を決めそれは子供を大切にする心の表れであると国語で習いました。
しかし、私達はずっとかわいがられていてはいけません。中学三年の私達は社会に出る準備をして、親の持つ情報をもっと活用すべきです。
会社での仕事内容、月収、社会人としての常識など自分から質問していくべきです。
大人を「社会の先輩」という眼差しで見つめ直し、社会の情報を親というチャンネルを通してつかむのだという意識が大切だと思います。
その時、大人の皆さんにお願いです。
どうか私達を「大人の見習い」として扱って下さい。
中学生は大人の世界の新人なのです。駅まで歩いて行くなどは大人なら当然できることは自分でやらせ、迎えに来てもらう時は「五時に迎えにきて下さい。」と敬語で頼むようにする。
さらに親も子供も互いに手伝ってもらったら「ありがとうございます」と御礼を言う。
私は本当の自立の第一歩は親と子が大人としての関係を結ぶ事だと思います。
そして私は、この弁論を通し考えたことを心の糧として本当の自立への階段を登り社会に貢献できる大人になりたいと思います。









